日本から最も離れていると言っても過言ではないパラグアイに到着して思うのは「遠い」とかいう次元ではない
- 2022.05.18
- Satoshi377 パラグアイ 海外経験

日本から最も離れていると言っても過言ではないパラグアイに到着して思うのは「遠い」とかいう次元ではない。
先日パラグアイに無事到着した。
私は日本からパラグアイにまっすぐ向かうのはおそらくこれで6回目だが、毎回到着して思うのは「遠い!」とかいうありふれた日常的な表現では言い表せない、「遠い」を超えるものである。特別にご紹介しよう。
よく、ちまたではヨーロッパやアフリカに到着して、「遠い!!」だとか「アフリカ遠そう」だとか言っている声を聴くが、いやいやいや!と思う。アフリカは近い
アフリカは近い
一応二回言っておく。せっかくなのでフォントも大きくしておいた。
いや、彼らからしたらアフリカはきっと遠いのであろう。でも、アフリカが遠いなどと規定してしまったら我々はいったいどうなるのか、という差し迫った危機感が、パラグアイには、ある。
ちなみにみなさん?と思っているパラグアイは、ちょうど石垣島の地球の真反対、南米の中央に存在し、南米の心臓と名高い(少なくともパラグアイの中では)国で、面積は日本の1.1倍とほぼ同等、人口は700万人ほどと大体埼玉県の人口と同じ、内陸国で海がなく平地であり、大体埼玉であると先日結論付けられたことで(私の周りごく一部では)有名な
超、素晴らしい!!!!国である!!!!!!!
で、そんなパラグアイも到達するとなると大変で、最低でも飛行機を二回乗り継がないと到達しない(つまり、パラグアイに行くとなると飛行機3台に乗らなければいけない)のだが、「あ~、飛行機3台ね~」と舐められてもらっては困る。
では実際にパラグアイに行こうとするとどうなるのか。
まず、
地球を左から回って行くか、右から回って行くかで悩むことになる。
ん?と思われたかもしれないので一応説明しておくと、地球は丸いので、左からでも右からでも行こうと思えば行けるのは当然なのだが、パラグアイに至ってはあまりにいい感じに日本から地球の真反対に存在しているため、日本を出てヨーロッパの方に向かっても着くし、アメリカの方に向かっても大体同じ時間で到着してしまうのである
一応ルートを示しておくとこんな感じである
第一経由地
①アメリカ(ニューヨーク、ヒューストン等)
②ドバイ・ドーハ・アブダビ
③その他ヨーロッパ諸国(フランクフルト多め)
第二経由地
①ブラジル(サンパウロ)
②ペルー(リマ)
ちなみに第二経由地は大体サンパウロで、第一経由地もアメリカを選ぶことが多い。
で、そんな悩めるルートを決断したあなたは、「成田~ニューヨーク~サンパウロ~アスンシオン」みたいな便に乗るとする。
すぐにニューヨークに着くか?もちろん着かない。
日本からニューヨークに向かうには大体12時間くらいかかる。
そしてちょうど、まさにちょうど、このくらいの距離が、人々が
遠い!!
とかって叫んでいるくらいの距離感である。もしくはもうちょい、16時間くらいまでは、まだ「遠い!!」とかって言っていられる。そう、お気づきだろうか。
まだ元気なのである
遠い!!とかって言えるのは、先ほどまさにヨーロッパに行っていた彼らが元気に、自分の苦労を体現できる気力をちょうどよく残したうえで「遠い!!」とかって叫んでいられる元気さが残っている証拠なのである。
ニューヨークに到着した我々は何と思うか
「ん?もう12時間乗ったよな。。あれ?まだ3分の1???」
これがリアルである。大体旅程表を二度見する。旅程表に書いてあったことは道中で何一つ変わっていないが、なぜかそれが今まで一度も見ていなかったもののように新鮮に、色鮮やかに、リアルなものとなって「12時間の飛行機に乗ってもAirport to Airportの3分の1しか進んでいない」という事実に驚愕する。
しかし舞台は大きな空港である。空港内を散策していると、新鮮な気分になって今までの疲れが吹き飛んだ気になることもありうる。がしかし、ここからが本番である。
二本目の飛行機に乗っている途中でふと気づくのである。
飛行機、長くない?
それもそのはずである。先ほどの説明で、二回目の経由地がブラジルのサンパウロである時点でお気づきかもしれないが、一本目と二本目の飛行機が、鬼のように長い。ざっくり12時間ずつくらいある。
とどのつまり、パラグアイに行くには
飛行機1 平均12時間
乗り継ぎ 平均5時間
飛行機2 平均12時間
乗り継ぎ 平均5時間
飛行機3 平均2時間
という、計36時間の移動がデフォルトであり、いくら乗り継ぎ時間を削ったとしても、
30時間はかかるとみてほぼ間違いないのである
というわけで、二本目の飛行機に乗っている間に、「もう到着してくれてもよいんだぜ」という気になってくる。
だいたい見たい映画はもうあらかた無くなってくる
遠いのはもうわかった、、わたしつかれましたわ(回文ならず)
と、だいたいこんな感じで、我々はツイッターに「遠い!!」などと元気良くつぶやくタイミングを逃す。飛行機が長すぎるのである。
サンパウロに着いた頃にはもう、さらなる境地に入っている
あ~~、シャワー浴びたいな、、
ふと、何気なくこころに浮かんだこのセリフが、次の問いを呼び覚ます。
そういえば、いつからシャワー浴びてないんだ?
この恐ろしい問いに気づいた頃には、時差もあり頭もそんなに回っていないため正確な計算が難しくなっている。
しかし、よくよく考えると気づく。
12時間級のフライトに二本乗っている時点で丸一日はシャワーを浴びていないのである
そう、もう疲れ切った体と脳みそで考えた結果、一日以上シャワーを浴びれていないことに気づいた民は心から思う。
シャワーを浴びたい
シャワーを浴びたい
シャワーを浴びたい
ふかふかのベットで寝たい
こうして欲望に支配された後、その瞬間はやってくる
3,2,1
Final Flight
それまでに乗ってきた機内サービスとの格差をちょっぴりかみしめながら、とうとう着くんだというわくわく感とともに、小さな飛行機に「なぜこんなに人が乗っているんだろう?」と疑問を呈しつつも、最後のフライトはあっという間に到着する。
ああ、パラグアイ、Viva!
そうして到着した我々にとっては、もう「遠い!!」などというのは、どう考えても当たり前のことであり、今更叫ぶほどのことではなくなっているのである。そこにあるのは「ようやく着いた」という安堵感と、迎えてくれる人々への感謝の気持ちと、そして今たぶん自分匂っているんだろうな~からの
やっぱシャワー浴びたい
である。
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