語学学習の方法について~結局楽して身に着ける方法はないのか?~

語学学習の方法について~結局楽して身に着ける方法はないのか?~

語学を勉強しようと思うと、どうしても楽したい!って思いませんか?

私もそう思い、めちゃめちゃ調べてみた時期があります。

いったい多言語話者はどのようにして言語を学んでいるのだろうか?

言語学習にコツはあるのだろうか?

 

言語学習の楽な方法はあるのか

調べに調べて、さらに自分でもスペイン語・英語・アラビア語を学んでみて(実は中国語やグアラニー語、フランス語も一時期学んだ)たどり着いた結論があります。

それは、誰にでもおすすめできる楽な方法はないということです(笑)

ただし、その人にとって楽な方法はあるかもしれません。

 

なぜなら、言語学習は物量がものを言うからです。

 

そこで今回は、言語学習を出来るだけかみ砕いて、説明していきたいと思います。

 

文法は言語能力の上限を決める存在である

まず、文法について。

私は、文法は言語能力の上限を決める存在であると考えています。これはどういうことか?

つまり、文法を学んでも言語能力が目に見えて向上するわけではないが、文法を学んでいなければある程度のところまでしか言語能力が向上しない(頭打ちになってしまう)ということです。

これを説明するのに私は一つ、実体験があります。

私は昔、ある女性に出会ったことがあります。その人は全く現地の言語を知らない状態でとある国でホームステイをして、3か月くらいで現地の人と日常会話ができるレベルになっていました。つまり、文法も何も知らなくても、三か月ほど言語のシャワーを浴び続ければ、人は日常会話程度は出来るようになるということが分かりました。しかしながら、その女性は4か月、5か月同じ国に滞在しても言語能力が飛躍的に伸びるわけではなく、頭打ちになってしまっている感がありました。

また私は、これと全く同じ状況が、某協力隊においてもよく起きているような気がします。

多くの隊員は、日本で2か月ほどしか文法を学ばないため、どうしても2年分の言語のシャワーを活かしきれていないような気がしているのです。基本的に隊員さんははじめの数か月でボキャブラリーをはじめとしてかなり言語能力が向上しますが、そのあとも文法を学ばずに、「間違った活用のまま意味は通じる」という状況を継続してしまうことで、語学能力が頭打ちになってしまうことが多いのではないかと感じています。

これは、とてももったいないことだと思うのです。

 

では文法をどのくらい勉強すれば、どのくらいのレベルを目指せるのか?

ざっくり書くと、次のようなイメージです。

 

文法0:目指せるレベルはA2~B1

文法初級(動詞の現在活用・過去形):目指せるレベルはB1~B2

文法中級:(動詞の大抵の活用):目指せるレベルはB2~C1

文法上級:(あらゆる文法事項):目指せるレベルは~C2

 

ただし、文法を学ばなくても、物量さえあればある程度のところまでは言語能力は向上するということも言えます。つまり、文法は重要ですが、それ以上に物量が重要であるということです。

ですので、上記のレベルに達してきたなと思ったら文法を見直す、という順番で学習を進めても問題ないと言えます。(もちろん、文法を先にするモチベがあれば文法を先に学んだ方がベターですが)

 

言語学習の物量とは

さきほどから、言語学習に必要なのは物量だと伝えてきましたが、物量とは一体何なのでしょうか。

それは、費やした時間です。質?とかいうものはあってないようなものなのです。

つまり、私は以下のように考えています。

読むのに費やした時間⇒読む力
書くのに費やした時間⇒書く力
聞くのに費やした時間⇒聞く力
話すのに費やした時間⇒話す力

結局、どれだけの時間をかけたかがすべてだと思います。

つまりこれは、言語学習には近道は存在しない、と述べているようなものですが、

私は各人に合った近道的存在は存在すると考えています。

それはどういうことか?

 

言語学習の近道的存在とは

結局どれだけの時間をかけたのかが重要だということは、それだけの時間を費やせる方法(楽しみながら学習する方法)さえ見つけてしまえば、(その学習の質とかはある程度度外視しても)言語能力は上がってしまうということです。

私の場合、歌を覚えるのが好きだったので、新しい言語では曲を通して学んでいくことが多かったです(歌詞を調べたり、歌ったり)。

今ではNetflixやYoutubeなどでもあらゆる言語で配信が見られる状況なので、リスニングに関しては、昔よりもよっぽど学習しやすい状況になっていると言えます。

また、読むのもGoogle翻訳やChatGPTの出現により、とてもとっつきやすくなっており、また書くのもChatGPTに校閲してもらうことができます。オンラインレッスンが増えた今、話す機会もとても増えており、私たちの社会は未曽有の言語学習者にやさしい時代になっていると言えるのです。

つまり、自分が一番継続しやすいと思える、とっつきやすい(できれば楽しい)方法で学ぶのが、言語学習の近道であると言えます。※それでも無理!という方はスクールなどに通うことになります(笑)

 

継続をしていくうえで私からのアドバイス

なぜ言語学習にこんなに躓いている人が多いのかというと、やっぱり継続が難しいからなのではと考えます。

それでは継続がしやすい仕組みを作るにはどうすればよいのか?

自分のレベルよりほんの少し上の教材を使うようにするのがおすすめです。

それは、自分が知っているレベルにかけ離れたレベルの教材は使わないということです。

私はアラビア語を学び始めるときは、幼児向けのYoutubeチャンネルから入りました(笑)

これを100回くらい聞きました(笑)

ちなみに今でもまだ、以下のような以下のようなめちゃめちゃ幼児向けの野菜の歌を聞いています(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Pf1Y0JtfMPU
こちらも100回は聞きました(笑)

ただしこれくらいであれば、自分が普段学習している単語の復習にもなるため、継続するのにさほど労力がかかりません。

とにかく、育児チャンネルでもなんでも使って、自分が継続しやすい方法で、その言語に触れる時間を稼ぐ、これが王道であり、真理だと思っています(あと必要なタイミングで文法も)。

 

お役に立てたら幸いです!

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