農薬を撒く仕事をする子どもに出会った
- 2019.05.19
- Satoshi377 ケニア 海外経験
こんにちは。Satoshiです。
今日もまた、ブアイ村のことについて書きます。(この記事は2019/05/16に書かれたものです)
ブアイ村??という方には、以前の記事を見ていただければと思います。
【プロジェクトの状況】
ブアイ村には様々な問題があり、それらは基本的に経済的条件と結びついています。そのため経済的支援の先駆けとして、(基本的に高額である)種を配り、有機農業にて村の人々に継続的収入を得てもらうというプロジェクトを、Niaverという団体は行おうとしていました。
【経済的条件と結びついている問題の例】
・マラリアの薬(130円)が買えないため、死んでしまう人がいる
・そもそもそれは、蚊帳(440円)があれば予防できるが、蚊帳を買えない家庭が多い
・学校の制服が買えず、学校に通えない子どもが多く存在する
・悪質な条件の労働を受け入れざるを得ず、健康を損ねる人々が多く存在する(一日、農薬を撒くなどの重労働をして稼ぎが80円に満たない等)
そして、種を配るには初期投資としてのお金が必要であり、半分の5500円はすでに寄付が集まっているが、残りの半分が足りないという状況のようでした。
そのため昨日、僕は動画を撮って寄付を募ろうとしたわけですが、正直、こんなクオリティですぐにお金が集まるとは思えなかった僕は(笑)、とっととポケットマネーから寄付をしてしまうことにしました。
その動画はこちら
寄付を決めたのは、動画を撮ってからおよそ一時間後のことでした(笑)
というわけでですね、その翌日である今朝、起きれない僕に代わって代表のアイザックに種を買ってもらい、僕たちは村に種を配りに行くことにしました。
種は10家族分で、
- 基本的に自分の農園を持っていない(他人の農園で働かされている)
- 養っている子供の数が多い
家庭に優先的に、配りました。
アイザックが種を配るとき、結構渡し方が雑でたまにこぼれるシーンがあったのですが、村の人々は基本的にそれをちゃんと丁寧に集めて拾っていたので、きっとこの人たちなら丁寧に育ててくれるんだろうなと、安心しました(笑)
この種の植物は、基本的にあと3か月くらいしたら新たに種を作って、収穫もできるのだそうです。楽しみだなー
家庭を訪問していく中で、子どもたちに見つかって、
「ムズング(白人)だ~!!」
「ムズング(白人)だ~!!」
「How are you!!」
とめちゃくちゃいろんなところから僕の方に子どもたちが駆け寄ってきたことがあって、
それもまた趣深かったです。ウォーリーを探せのウォーリーになったみたいな(笑)
しかしながら、ある家庭に種を配りに行った時には、まだ3歳くらいの子どもが大号泣していて、どうしたんだろう??と思っていたら、アイザックに
「白い肌が怖いのさ」
と言われて
僕のせいだったのか!!
と驚いたこともありました。子どもには申し訳なかったけど、結構笑いました。
種を配る巡業はまあうまくいって、お昼過ぎに順調に帰ることになりました。
ただ帰り道、ある子どもとすれ違ったのですが、その子どもが背中に背負っていたものが、衝撃的でした。
それは、「農薬スプレー」でした。
つまり彼は、農薬を撒く仕事をさせられていたのです。
もちろん、農薬なので、人体には有害です。
それで村の多くの人が健康被害に合っています。
にもかかわらず、子どもが、農薬を撒く仕事をさせられている、、、
アイザックは言いました。
「子どもたちは、とても扱いやすいんだ。だから低賃金で雇われる。大人の場合一日働いて80円に満たないくらいだけど、子どもの場合は33円くらいしかもらえない。」
僕はこの時の衝撃を忘れません。
本当にあったんだ、、
事実は小説よりも奇なりとは、よく言ったものです。
僕は、どうして良いかわからなくなりました。
僕はこの村で本当にいろいろなことを学ばせてもらっていますが、
リアルのやばさに驚くことが多いです。
あまりまとまりが無くなってしまいましたが、とりあえず今日はここまで!
またの記事を、お楽しみに!
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