次の時代のテーマは「現金給付」「ベーシックインカム」「所得保障」である
- 2020.09.04
- Satoshi377 社会問題

いきなりだが、私は次の時代のテーマは「現金給付」「ベーシックインカム」「所得保障」である、と思っている。
これを理解する上で最も手っ取り早いのは『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』という、僕が最近で最も衝撃を受けた本を読むのがおすすめだ。
ちなみに、この本では主にアメリカ等経済発展が進んでいるが所得の分配が上手く行われていない国において
保証所得を実施することを勧めている。
イメージとしては、貧困層~中間層までの人々に月々500ドルを支払うというものである。
これはもちろん国によって異なってくると思われるが、イメージとしては最低賃金の3~4割を毎月渡すという感じであろうか。(この文章から僕の意見)
このあたりの渡し方などについてはもちろん、口座振り込みだけではうまくいかないこともあると思われるので、直接受け取りに行けるようにするなどの手法面で工夫の余地はあると思われるが、とにかく僕自身としてはその中身に賛同したいものがあった。
つまり肝としては、「下から上にお金が流れて、上位層にどんどん蓄積されているこの世界で、最もお金を持っている人からきちんとお金をとって、貧しい人々に還元しよう」というものである。
そしてこれは、今の社会情勢ともしっかりとマッチしている。
特に西洋社会においては、ドイツでベーシックインカムの実験が始まったのを皮切りに最近話題になってきている。
この世界は有限であり、ただひたすら科学技術の発展という魔法の言葉に甘えて様々な問題の解決を先送りしていて良い時代は終わった。
きっと日本に住んでいる人々は気づき始めているはずだ。経済がひたすら右肩上がりになるなんて、幻想であると。
むしろ私たちの暮らしは少しずつ厳しいものになってきている。
だからこそ、「あるものを上手く分配する」という考えが今後主流になってくると私は考える。
そして、それが現金であることの重要性は大きい。
なぜなら、貧しい人々はそれぞれかなり多様な困り方をしているため、それに対応できる幅は広ければ広いほどよく、そしてそれにはまず現金が良いと考えられるからだ。
例えばお金持ち(安倍政権とか)は、皆に配るものはなんであれ、物であれ(お肉券とかマスクとか)、配れば人々の生活は向上すると思いがちである。
しかしそれでは貧しい人々の暮らしを分かっているとは一ミリも言えない。
たとえば車を全世帯に配ったら何が起きるか考えてみよう。
金持ちはいいだろう、なぜなら駐車場も用意できるし、税金も彼らに比べたらはした金だから。
でも貧乏人はどうだろう、持っていたら邪魔になり得るのである。
なぜなら管理費が、彼らにとっては馬鹿にならないから。もちろんほしがる人もいるが、一定数は売りに出すはずである。そしてそれは安くしか売れないだろう(なぜならたくさん配られたから)
そしてこれは、ただ国民が自動車産業にお金を渡しているのとまったく同じ結果になるのである。
なぜなら彼らが払った税金が、車となって配られて、しかもそのうちの多くの車はほぼ新品のまま、買われた値段よりも安く買い取られ、自動車産業の手元に帰るからである。
だったら貧しい人々には最初からお金を渡した方が100倍ましだ
こういう事態は世界中のあらゆる場所で起きている(開発援助の現場でもそうだ)。
また、現金給付に関する調査においては、給付された人々は働かなくなるどころかむしろ精力的に働くようになったというデータすらあるようだ(上の本に書いてあったが、リソースは今後良く確認する)
ちなみに私の貯金も、いろいろあって10万円の給付金が無かったら持ちこたえていなかった(笑)
とにかく、私は今後とも現金給付の可能性(貧しい国も含む)についてより調査していきたいと思っているし、その時代が来つつあることを確信している。
- 前の記事
“Solo el dinero no resuelve los problemas” Diario día4 ~スペイン語日記 4日目~ 2020.06.28
- 次の記事
大学を卒業する前に(出来るだけ早く)知っておいてほしいこと 2020.09.18
コメントを書く