頼むから貧しい人々から先に、パンを分け与えてください
- 2020.03.25
- 社会問題
今、コロナウイルスによって世界は激震の時代を迎えている。
コロナウイルスは、ウイルス自体の死者数よりも、ウイルスの存在による間接的な死者数がはるかに上回る正規の大惨事を起こすだろう。
なぜならば、各国の対応に、弱者優遇の片鱗すら見えないからである。
もう一度言う。最も被害を被るであろう社会的弱者を全く優遇していないのである。
むしろ、弱者は排除される側になってしまっている。
例えば、先進国諸国では、給料の一部を人々に給付する政策が目についてきた。しかしこれ自体、全く公平でないどころか、平等ですらない。貧しい人々や、もともと失業していた人々には逆に援助が届かないのである。
さらに、世界中では貧しい人々の多くがその日暮らしに近い生活を送っている。そこに、外出禁止令が出たらどうなるか。
物乞いであれ、インフォーマルセクターの路上の物売りなどであれ、いずれにせよ路上に人がいなければ収入は断たれる。そして、政府からの援助も届かない。一体どう生きればよいというのか。
パラグアイのスラム街には僕の友達がたくさん住んでいる。彼らが言っていたのは、彼らの家は日中トタン屋根で室内がかなり蒸し暑く、いていられないため、仕事のない人々も日中は外の日陰で過ごさざるを得ないということだった。そんな人々がもし、家に閉じ込められたらどうなるか、僕は想像もしたくない
悲劇である。
そして一番怖いのは、これらの現状に対して全くと言っていいほど、声が上がっていないことである。
このままでは貧しい人々が、本当にやばい。
そしてこれに対して僕は本当にどうしたらよいか分かっていない
パラグアイでは本当に多くの知人や友人が、今までで最悪な時期を過ごしている。
つい今日も、スラム街の近くにコロナウイルスの感染者を隔離することが政府によって決められたらしく(二次情報で確定ではない)、スラム街の人々は半分パニック状態にある。
ただでさえ厳しい状況の中、コロナウイルスがスラム街で集団感染を引き起こしたら一体どれだけの人が死ぬか!!
そういわれた僕は、返す言葉が見つからなかった。
もう一度言う。
このままじゃ本当にやばい。
各国政府の皆さん、
頼むから貧しい人々から先に、パンを分け与えてください
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